ロータリーとは

ロータリーは友好と奉仕を志す人々の世界的な団体です。 会員は各地域の職業を代表する善良な実業人および専門的職業人から成ります。

ロータリーは人道的奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的基準を守ることを奨励し、 かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指しています。

全世界的には「国際ロータリ」があり、各国のそれぞれの地域ごとに、ロータリークラブが結成されています。 大和ロータリークラブは地域のロータリークラブです。

ロータリの目的

ロータリーの目的は、有益な事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育成する。
特に、次の各項を奨励することにある。

第1 奉仕の機会を通して知り合いを広めること。
第2 奉仕の機会を通して、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、ロータリアン各自の職業の品位を保つこと。
第3 ロータリアン一人ひとりの個人生活、事業生活、社会生活において、奉仕の理念を実践すること。
第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、国際ロータリーの活動を通して、国際理解、親善、および平和を推進すること。

四つのテスト

四つのテスト

言行はこれに照らしてから

  1. 真実かどうか
  2. みんなに公平か
  3. 好意と友情を深めるか
  4. みんなのためになるかどうか

THE FOUR-WAY TEST

of the things we think,say or do

  1. Is it the TRUTH?
  2. Is it FAIR to all concerned?
  3. Will it build GOODWILL
          and BETTER FRIENDSHIPS?
  4. Will it be BENEFICIAL
          all concerned?

「四つのテスト」の解釈

■ Four-Way Test 四つのテスト

「事業を繁栄に導くための四通りの基準」ならば、当然“Four-Way Tests" と複数形になります。 これが単数形なのは事業を繁栄に導くためには、四通りの基準を一つずつクリアーすればいいのではなく、 四つ纏めたものを一つの基準として、そのすべてをクリアーしなけれはならないことを意味します。

■ is it the truth ? 真実かどうか

「嘘偽りがないかどうか」という意味です。真実というのは「80%の真実」という言葉が示すように、 人間の心を通じたアナログ的判定であるのに対し、事実とは有ったか無かったかの二者択一を迫るデジタル的判定ですから、 ここでは「事実」という言葉を用いるべきでしょう。

■ is it fair to all concerned ? みんなに公平か

“fair" は公平ではなく公正と訳すべきです。公平とは平等分配を意味するので、 例え贈収賄で得た“unfair" 不正なお金でも平等に分ければ、それでよいことになります。
“All concerned" は“All" だけが訳されており、肝心の“concerned" が省略されています。 この“concerned" は取引先をさすのは明白です。従ってこのフレーズは「すべての取引先に対して公正かどうか」 ということを意味します。

■ Will it build goodwill and better friendship ? 好意と友情を深めるか

“goodwill" は単なる好意とか善意を表す言葉ではなく、商売上の信用とか評判を表すと共に、店の暖簾や取引先を表します。 すなわちその商取引が店の信用を高めると同時に、よりよい人間関係を築き上げ、取引先を増やすかどうかを問うものです。

■ Will it be beneficial to all concerned ? みんなのためになるかどうか

"Benefit" は「儲け」そのものを表す言葉です。ただし、売り手だけが儲かったり、 また買い手だけが得をしたのでは公正な取引とは言えません。その商取引によって、すべての取引先が適正な利潤を得るかどうかが問題なのです。

ロータリーでの主な活動

ロータリーでは、次の5つの奉仕活動を中心として活動しています。

クラブ奉仕(Club Service)

ロータリーの第一奉仕部門。クラブの機能を充実させるために、ロータリアンが取るあらゆる必要な行動にかかわるものです。

出席、職業分類、クラブ会報、親睦活動、雑誌、会員選考、会員増強、プログラム、広報、ロータリー情報などがあります。 例会に始まるロータリーの会合への出席奨励、会員の職業分類の整備、クラブ会報刊行、親睦事業や例会のプログラム設定、 ロータリーの雑誌についての案内、会員増強、ロータリーを一般に広報すること、ロータリー情報の指導者として、など、 クラブの運営にかかわるものを指します。

職業奉仕(Vocational Service)

奉仕の第二部門である職業奉仕の目的は、事業及び専門職務の道徳的水準を高め、 あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で、 奉仕の理想を生かしていくことといわれております。

ロータリーが発足して間もなく、アーサー・フレデリック・シェルドンが提唱した “He profits most who serves best" 「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」 というモットーのもと、ロータリアン一人ひとりの責任として、各々の口ータリアンが各自の職場で個人的な貢献を行ってきました。一時、決議23-34に見られるように、職業奉仕・社会奉仕に関する論争がおこり、 ロータリー分裂の危機を迎えたこともありましたが、職業奉仕はロ一タリーの金看板として、 ことに日本のロータリアンに信奉されてきました。

社会奉仕(Community Service)

奉仕の第三部門である社会奉仕は、クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の生活の質を高めるために、 時には他と協力しながら、会員が行うさまざまな取り組みから成るものです。

ロータリアン一人ひとりの個人生活、事業生活、社会生活に奉仕の理想を適用することを奨励、育成することです。 この奉仕の理想の適用を実行することについては、各ロータリー・クラブが多彩な社会奉仕活動を開発して、 会員に奉仕活動の輝かしい機会を与えてきました。 ロータリアンの指針として、また、社会奉仕活動に対するロータリーの方針を明確に表すために、 その原則は次のようにまとめられます。

社会奉仕は、ロータリアン一人ひとりが「超我の奉仕」を実証する機会です。 地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、すべての口ータリアン個人にとっても、 またロータリー・クラブにとっても献身に値することであり、社会的責務でもあります。

社会奉仕プロジェクトは、

  • ・地域社会と関連していること。
  • ・ロータリアンにとって学ひ、の機会となること。
  • ・地域社会におけるロータリー・クラブの役割を見出すこと。
  • ・現状の支援源をもって口ータリアンがどのような援助をできるか判断すること。

国際奉仕(International Service)

奉仕の第四部門である国際奉仕は、書物などを読むことや通信を通じて、 さらには他国の人々を助けることを目的としたクラブのあらゆる活動やプロジェク卜に協力することを通じて、 他国の人々とその文化や慣習、功績、願い、問題に対する認識を培うことによって、 国際理解、親善、平和を推進するために、会員が行う活動から成るものです。

ポリオ・プラスへの貢献から、青少年実換生の留学園での異文化適応の支援まで、 さまざまな活動がこれに当てはまります。

国際奉仕は、概念上、次のような四つの一般的分野に分類できます。

  • ・リソースとサポートのプログラム
  • ・国際レベルの教育および文化交流活動
  • ・特別月間と催し

個々のロータリアンとロータリー・クラブの責務等については、最新手続要覧の「国際奉仕」に従い、 ロータリークラブが存在する国家聞の関係が緊迫している場合には、悪意や誤解を増すことがないように、 関係するすべてのクラブは、細心の注意を払わなければなりません。 また、ロータリーの世界中の会員はさまざまな政治的見解を持つ個人であるため、 国際ロタリーは、政治的主題に関していかなる行動あるいは意見の表明も行いません。 ただし、いかなる国または地域においても、ロータリーの健全な発展のためには、言論の自由と結社の自由が不可欠です。

新世代奉仕(New Generations Service)

 各ロータリアンの責務は、年齢30歳までの若い人すべてを含む新世代の多様なニーズを認識しつつ、 よりよき未来を確実なものとするために新世代の生活力を高めることによって、 新世代に将来への準備をさせることです。すべてのクラブと地区は、 新世代の基本的ニーズを支援するプロジェクトに着手するよう奨励されています。 基本的ニーズとは、健康、人間の価値、教育、自己開発であります。

例会と卓話

ロータリークラブは通常毎週1回決まった曜日と時間に例会を開催します。

例会は1時間ですが、食事をしながら、クラブとしての活動報告や連絡事項の伝達などがあります。 後半の30分間は、「卓話」という会員や有識者による講演があります。

この卓話はロータリークラブの最大の特徴ですが、貴重な自己研鑽の材料となります。

例会出席は、会員の義務となっています。

ロータリーの誕生

 20世紀初頭のシ力ゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。 ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士“ポールハリス”はこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、 お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、 という趣旨でロータリー・クラブという会合を考えました。 ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。

 こうして1905年2月23日にシカゴ・ロータリー・クラブが誕生しました。

 それからは志を同じくするクラブが次々各地に生まれ、国境を越えて、今では世界200以上の国と地域に広がり、 クラブ数35,399、会員数1,207,913名(2016年7月1日RI公式発表)に達しています。

 そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。

 このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んじる実業人、専門職業人の集まりなのです。 その組織が地球の隅々まで拡大するにつれて、ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、 現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。

日本のロータリー

 わが国最初のロータリー・クラブは1920年(大正9) 10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に世界で855番目のクラブとして、 国際口ータリに加盟が承認されました。

 日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ、 初代事務総長チェスリー・ペリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の功を忘れることができません。

 その後、日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われ、1940年に国際ロタリーから脱退します。 戦後1949年3月になって、再ひ復帰加盟しますが、この時、復帰に尽力してくれたのが国際口ータリの第3代事務総長ジョージ・ミーンズでした。 その後の日本におけるロータリーの拡大発展は目覚しいものがあります。ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。

 現在、日本全体でのクラブ数は2,265クラブ、会員数89,228名(2016年7月末現在)となっています。

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